2019.01.11

対照的な流経大柏と瀬戸内。
高校サッカー決勝の舞台に進むのは?

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 高橋学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 全国高校サッカー選手権は、ベスト4が出揃った。1月12日に埼玉スタジアム2002で準決勝が行なわれる。

 注目は前回大会準優勝の流通経済大柏(千葉県)と、初出場の瀬戸内(広島県)のカードだろう。11年ぶりの優勝を狙う千葉の名門か、勢いに乗る広島の新鋭か。1月14日に行なわれるファイナルの舞台に立つのは、果たしてどちらのチームか。

エース中川歩夢(左)などの活躍で勢いに乗る初出場の瀬戸内 流経大柏は、ここまで手堅いサッカーで勝ち上がってきた。初陣となった2回戦の徳島市立(徳島県)戦は先制点を奪われる苦しい展開となったが、10番を背負う熊澤和希(3年)の2ゴールで2-1と逆転勝ち。苦しみながらも初戦を突破すると、3回戦では開始5分に生まれた関川郁万(いくま/3年)のゴールを守り抜き、1-0で星稜(石川県)に競り勝った。

 準々決勝でも、立ち上がりに生まれたゴールが決勝点となり、秋田商(秋田県)を1-0で撃破。いずれも1点差の辛勝ながら、鹿島アントラーズ入りが内定しているCBの関川を中心とした堅守に隙はなく、危なげない勝ち上がりを見せている。

 今年の流経大柏の特徴は、ハイプレスを軸としたインテンシティの高いサッカーにある。鋭いプレスと球際の戦いを重視し、相手の自由を奪うと、攻撃は縦にシンプルなボールを入れて2トップのスピードを生かす。相手DFに対応されても、CKやスローインを獲得し、プレースキックやロングスローから得点機を高めていく。

 創造性には欠けるものの、合理的で、勝利至上主義のサッカーを徹底していると言えるだろう。

「僕たちは負けることが許されないチーム。どんな戦いであろうと、どこが相手であろうと、負けてはいけない。監督も勝負に対するこだわりが強いので、選手もその気持ちで戦っている」

 関川がそう語るように、勝利に対する執着心の強さこそが、流経大柏の最大のストロングポイントだろう。