土居聖真「ボールを持つのが
怖くなるほど、鹿島はミスに厳しかった」 (4ページ目)
「いいときも悪いときも経験し、あらゆる感情を味わい、それを乗り越えてきたので、どこへ行ってもやれる自信が今はあります。もちろん、これからも苦しいときが来ると思うけれど、何が来ても対応できる自信が、この年齢になってありますね」
――ずっと追いかけてきた野沢選手が2014年に、本山選手が2016年に移籍し、今では"追いかけられる"存在になりましたが......。
「試合に出る、監督に使われるという意味では、ふたりを上回ったこともありました。でも、巧さという意味では上回っていない。ふたりの足元に触れられるくらいになったかなと思ったところで、移籍してしまったので。ここ数年は誰かに引っ張ってもらうんじゃなくて、自分自身で、成長を促していかなくちゃいけないと意識しています。そういうなかで、追加招集だけど、日本代表に呼ばれて、試合に出られたことは刺激になりました」
――ワールドカップ出場への現実味も生まれたんじゃないでしょうか? メンバー入りにはゴール量産がアピールになりますか?
「まあ、ゴールはわかりやすいアピールではありますよね。でも、柳沢(敦)コーチにいつも言われるのは『ゴールを獲るだけがFWじゃない』ということ。点を獲る以外のプレーの質をすごく要求されます。そこは、僕のプレースタイルにも合うので、感謝しています。
鹿島は誰かひとりが得点を量産するというよりも、誰もが得点を決められるクラブだと思うんです。だから、得点も狙いますけど、それ以外のクオリティも追求し続けたい」
――鹿島アントラーズらしさとは何でしょうか?
4 / 5