面白いと噂のジェフ。ハイプレス・ハイラインって、どんだけ高いのか (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO

 もっとも、20分ほどまでは完全に千葉のペースだったが、前半途中から福岡が4バックに変更したことでギャップを突けなくなると、次第に千葉の勢いはトーンダウン。落ち着きを取り戻した福岡にラインをかいくぐられ、ピンチを招く場面も増加した。

 それでも千葉は粘り強く耐えしのぎ、逆にいくつかチャンスを作った。結局、失点はしなかったものの、得点も奪えずに試合はスコアレスドローで終了。試合後、エスナイデル監督は「いい試合だったと思っている。もちろん勝ちたかったが、全体的には満足している」と納得のコメントを残したように、首位チーム相手の引き分けは、千葉にとっては前向きなドローだったようだ。

 個人的な感想では、物足りなさが残った。どこか規格外のサッカーを期待しすぎたのかもしれない。そんな想いを佐藤に伝えると、苦笑いを浮かべながら、こう返してきた。

「開幕当初はこのサッカーはすごいなというか、ラインが高すぎるんじゃないかという不安を持ちながらプレーしていました。でも、最近は自分たちも慣れてきて、うまくバランスを調整できるようになってきたと思います。危険なシーンもだいぶ減ってきたし、リスク管理もできるようになってきた。それでもオフサイドはしっかり取れている。不安が自信に変わってきたという手応えを感じています」

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