鹿島テクニカルスタッフが明かす、
「スカウティングの仕事とは?」 (5ページ目)
「映像ではものすごいスピードで相手をブッちぎっていますが、DFの対応はどうなのかとよくよく見ると、同じような相手から、同じようなパターンでしか点を取っていないことがわかった。やりたいことをやらせてもらえる環境の中で奪った点なのかなと。いまネットには情報が溢れていますけれど、その取捨選択にはいつも気をつけています。すべて鵜呑みにしない。その辺りの情報をどこまで選手に提示するか、気をつけています」
2-0で勝利した対マメロディ戦の前半。スコアは0-0ながら、鹿島はシュートなし。やられっぱなしの展開だった。
「相手の監督も、これは楽勝だと思っていたら後半やられた、みたいなコメントをしてましたが、鹿島の選手の対応力は、試合を追うごとに上がっていきました。速いとか、強いとか、巧いとかは、あらかじめ選手に伝えました。でも、それがどれほどなのかについては、実際に対戦した選手でなければわからない部分です。マメロディ戦は、対応できるまで45分かかったことになります」
「相手のエネルギーを鹿島が吸収した。45分耐えて、相手に慣れて、対応できるようになってから、鹿島のゲームが始まったという感じでした」
5 / 6