1ステージ制は選手層。福田正博が予想する今季のJリーグ上位クラブ (6ページ目)

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • Photo by Kyodo News

 わかりやすい補強をしたのが、昨シーズン勝ち点9位のFC東京だ。GKに林彰洋(←鳥栖)、FWに大久保嘉人(←川崎)、MFに高萩洋次郎(←FCソウル)を獲得してセンターラインを強化した。3選手とも日本代表、海外クラブでのプレー経験があるだけに、ピッチ上では厳しいこともはっきり口にする。これまでのFC東京はおとなしい選手が多い印象があったが、篠田善之監督がマネジメントして、新たに加入した選手をチームに融合させることができれば、これまでの殻を破るかもしれない。

 上位進出へのポイントは、キャンプを見た限りではボランチにあると思う。攻守の要となるポジションだけに、ここが不安定なままでは勝ち点を積み上げることは難しい。まだ外国人選手枠は空いているため、補強でそこを補えれば、さらにレベルアップして上位争いに絡んでくるはずだ。

 開幕前のJリーグで、今年ほど選手の移籍が話題になったシーズンはあまり記憶にない。今回紹介しただけでも、清武弘嗣や大久保嘉人など、多くの日本人トップレベルの選手たちが新天地を求めた。その選手たちはどれだけチームにフィットしているのか。開幕戦は、勝敗はもちろん、各チームの仕上がり具合にも注目したい。

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