連続ドローで首位陥落。横浜F・マリノスに「失速の予感」はあるか

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by AFLO

ジュビロ磐田戦でも再三チャンスをつくっていた齋藤学ジュビロ磐田戦でも再三チャンスをつくっていた齋藤学 Jリーグ、セカンドステージ。横浜F・マリノスは開幕から3連勝を飾り、4節にサンフレッチェ広島に引き分けたものの、この時点で首位に立っていた。

 はたして、その強さは本物なのか?

「本物かどうかは、まだ証明されていないと思います」

 チーム唯一の日本代表で、トップの5得点で攻撃を牽引する齋藤学は、慎重に答えていた。

「同 じ上位の(鹿島)アントラーズ、(川崎)フロンターレ、(浦和)レッズに比べると、彼らは何年もかけて身につけてきた地力があります。でもマリノスは今の ところ、チャレンジしているところ。勢いのところが大きいですね。ただ、内容が悪くとも結果を残す中でちゃんと力をつけていけたら、強いチームになれるは ずなんです。その意味で、次のジュビロ(磐田)戦が大事。ファーストステージは連勝していたところで広島戦を落とし、そこで勢いが消えたんで」

 ファーストステージは開幕戦に黒星を喫した後、6試合負けなしだった。ところが、8節の広島戦から4敗1分けで上位争いから脱落した。勢いを本物の強さにするために――。磐田との一戦は負けられなかった。

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