満員の観客と笑顔と自信。フロンターレが手にした2位以上の「財産」 (4ページ目)
「今年こそ、“シルバーコレクター”(という汚名)を返上する年だと思う。それは、ケンちゃん(中村)も感じていることだと思う。30代の僕らには、もうあまり時間がないし、現役でいる間に(タイトルを)獲りたいですね。ケンちゃんと一緒に(優勝カップを)掲げたいと思うので」
大島をはじめ、DF谷口彰悟やDF車屋紳太郎といった若い選手たちが優勝争いのプレッシャーを初めて経験し、これからも超満員に膨れ上がった等々力陸上競技場でプレーしたい、という思いを強めたのだとしたら、タイトル獲得の瞬間(とき)はグッと近づいたかもしれない。
2016年シーズンは、まだ半分が終わったに過ぎない。タイトルを獲るチャンスも、あの雰囲気を再び作り出す機会も、まだ残されている。ファーストステージ2位は、川崎にとって“本当のチャンピオン”になるための通過点でしかない。
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