日本代表の「インテンシティ」を高めるために何をすべきか (4ページ目)

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro

 これは環境が人を作り、日本サッカーを変えた代表例だ。ただ、この日本サッカー界を大きく成長させた20数年前の変革も、やや行き詰まりを迎えている印象がある。日本サッカー界がさらにステップアップをするためにも、そろそろ環境を変える必要があるのではないか。

 9月1日から始まるW杯アジア最終予選では、体格差の大きいオーストラリアとも戦わなければならない。インテンシティに欠けるという問題点は、W杯ロシア大会以降にもついてまわるテーマだろう。

 これまでは選手個々の努力に頼る面が大きかったが、世界トップとの差は一朝一夕で埋まるものではない。それだけに、Jリーグの外国人枠撤廃を真剣に考えてみてもいいのではないだろうか。

プロフィール

  • 福田正博

    福田正博 (ふくだ・まさひろ)

    1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。

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