日本代表の「インテンシティ」を高めるために何をすべきか (2ページ目)
もちろん、インテンシティの高い外国人選手もいるが、彼らは出場枠が限定されているので、日本人選手のそれはなかなか向上しない。
キリンカップ決勝、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦で先発するも、無得点だったFW浅野拓磨 photo by Getty Images この問題の解決策のひとつとして、Jリーグの「外国人枠の完全撤廃」があると私は考えている。
現在、Jリーグでは外国籍選手を1チーム3選手まで登録できる。このほか、アジアサッカー連盟に加盟する選手を1名(アジア枠)と、Jリーグで提携している8カ国(タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、イラン、マレーシア)の国籍を持つ選手1名を登録できる。
この枠を使えば、最大5人の外国籍選手を起用できる。だが、実質的にアジア枠や8カ国枠の選手が、日本人選手のインテンシティのレベルアップにつながるかと考えると、疑問符がつく。
海外組を見ればわかるように、よりレベルの高い環境に身を置くと、プロとして生き残るために否応なくプレーのレベルアップを意識する。それがリーグ全体のレベルを押し上げ、日本代表の強化につながっていくはずだ。
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