2015.11.20

サッカー日本代表「若手・中堅・ベテラン」の黄金比率を考える

「和を重んじる」日本人、「自己主張を重視する」欧米という環境の違いによるところも大きいのかもしれないが、このあたりの日本人特有のメンタリティーを、ハリルホジッチ監督はまだつかみきれていないのかもしれない。

 いずれにしろ、シンガポール戦は中盤のボランチに長谷部誠がいて、前線の右サイドには本田圭佑がいた。この存在が、日本代表に約5年ぶり復帰の金崎、約3年半ぶり復帰の柏木が、普段とおりのプレーができることにつながった。

 一方で、カンボジア戦は岡崎慎司や香川真司はいたものの、新戦力が安心してプレーできるベテランや中堅が中盤から後方に存在しなかったことで、チーム全体が無難なプレーに終始することになってしまった。

 たしかに、チームを成長させるために、競争や世代交代は必要なものだ。しかし、場当たり的に各ポジションを競わせても、チーム力の底上げになりにくいのも事実。新戦力をテストするにしても、フィールドプレーヤーの割合を若手、中堅、ベテランで「3:4:3」または「2:6:2」とある程度バランスを取らないと、ゲーム運びが難しくなってしまうことがある。

 また、最近気になることがひとつある。それは、現在の日本サッカー界の若手選手の多くが、スマートなプレーをする傾向が強いことだ。つまり、日本代表の試合でもJリーグの試合でも、若者特有の「がむしゃらさ」や「ひたむきさ」が、ピッチ上であまり見られない。