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高校サッカー界屈指の練習量を誇る国見。その驚愕の「夏合宿」

  • 川端康生●構成 text by Kawabata Yasuo
  • photo by AFLO SPORT

7月特集 ああ、涙の夏合宿物語(7)

帝京、市立船橋、清水市商、国見、鹿児島実......かつて、日本の高校サッカー界をリードしてきた強豪校を卒業し、プロになってからも活躍する選手の多くは、「今があるのは、高校時代に厳しい練習をこなしてきたからこそ」と口をそろえる。それらの高校では、まさにハードで過酷な練習が、日々行なわれてきたという。なかでも、練習量の多さでは「日本一」と言われていたのが、長崎県の名門・国見高。はたして、国見高の「夏合宿」とはどんなものだったのか、同校出身の三浦淳寛氏に話を聞いた――。

ヴィッセル神戸時代の三浦淳寛氏。ヴィッセル神戸時代の三浦淳寛氏。――国見高サッカー部は、高校サッカー界屈指の練習量を誇ると聞いています。普段から、かなりきつい練習をこなしていたと思うのですが、「夏合宿」となると、さらに厳しさが増していたのでしょうか。

「国見高のサッカー部は、夏休みに入ると、チームバスで遠征するんです。長崎県を出発して、佐賀県で佐賀商と試合をして、福岡県では福岡大と試合をして......といった具合に、日本列島を南から北へ、試合をしながら上がっていく感じです。

 なかでも、一番きつかったのは、新潟県での合宿でしたね。全国から強い高校が集まって、僕らのときは、静岡学園とか帝京も来ていたかな。とにかく何校かがそこに集結して、一日、3試合とか4試合とかやっていました。それも、最初の試合のキックオフが朝6時。もう、起きてすぐ、という感じでした」

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