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アギーレジャパン入りに期待。U-23の注目選手たち (3ページ目)

  • photo by Nagasawa Yohei/AFLO SPORT

 中盤には大島僚太(川崎)がいることが大きい。ここ1、2年で最も急成長した選手のひとりだし、リオ五輪を目指すこのチームの中心はまちがいなく彼になる。ボールを失うことがほとんどない大島の戦術眼、技術、落ち着き、クラブでの経験は、チーム全体の大きな武器になるはずだ。大島には、A代表入りを狙うくらいのつもりでがんばってほしいし、彼のA代表入りは日本サッカーの将来にとっても非常に有意義なことだと私は思う。

 一方、前線には少し物足りなさを感じる。だが、鈴木武蔵(新潟)や野津田岳人(広島)は高いポテンシャルを備えているので、今後の成長が楽しみな選手たちだ。

 4年のスパンで選手を入れ替えて活性化させるべし、ということがよく言われるが、上の世代に割って入る選手が出てこなければ、そもそも競争するための土壌ができないし、刺激にも活性化にもならない。

 過去を振り返ると、2002年の日韓共催W杯では2000年のシドニー五輪世代がたくさん入ってきた。そして、そのままの流れで2006年のドイツW杯まで行った。つまり、2004年のアテネ五輪世代はA代表の先発に入ることがほとんどできなかった。活性化もせず、ドイツW杯はグループリーグで敗退した。

 今回のブラジルW杯も同様だ。2008年の北京五輪世代が2010年の南アW杯で主力になり、このときはベスト16に進出した。その北京世代がチームの中心になり、2014年ブラジルW杯に臨んだが、ロンドン五輪でベスト4になった世代は、ほとんどA代表の先発に入ることができなかった。逆の立場から見れば、シドニー五輪世代と北京五輪世代にいいメンバーがそろっていたがために、下の世代はA代表に入れなかった、ともいえるだろう。だが、同じメンバーで4年以上戦い続けることは、成熟度を高めるという長所もある反面、少しマンネリ化を招いてしまう危険もある。

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