2014.07.23

W杯から戻った齋藤学が目指すもの。「仕掛けて崩す」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by AFLOSPORTS

連載・世界に挑む男たち~齋藤学(2)

 2014年6月24日、クイアバ。ブラジルW杯における齋藤学の出場機会は、一度も巡ってこなかった。日本代表は3試合で勝ち点1。この日、コロンビアに大敗したことで、グループリーグでの敗退が決まっていた。 

「4年後に”絶対の存在”になって戻ってきますよ。今回で成長できた部分もあると思っています。自分の良さは”仕掛けられるところ”だと思うので、そこをもっと伸ばしていきたいですね」

 齋藤は悪びれずに言った。彼はいつだって、目の前の出来事をエネルギーに変えてきたのだ。

7月19日、C大阪戦でゴールをあげた齋藤学(横浜F・マリノス) 2014年5月、川崎。古くからの友人がアルバイトをしているという隠れ家的そば屋に入ると、齋藤は慣れた様子で注文をした。

 枝豆、冷や奴、マグロ納豆、ホタテのカルパッチョなどを次々にオーダーする。運ばれてきた料理は、それぞれ食べる前に携帯カメラで撮影し、栄養士にその場でメールした。唐揚げやとんかつなど、高カロリーの揚げ物は口にしない。太りやすい体質で、体調管理には細心の注意を払っているという。