2014.05.18

J2長崎主将の佐藤由紀彦、「松田直樹は今もライバル」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 松岡健三郎/アフロ●写真 photo by Matsuoka Kenzaburou/AFLO

 2013年のFIFAバロンドール(世界最優秀選手)に選出されているクリスティアーノ・ロナウドは、ユース時代、リカルド・クアレスマという選手とライバルだった。二人はボールを持ったらそのままゴールに突っ込む突破力と技術の高さを持ち、お互い刺激し合っていたという。

「クリスティアーノは、”ライバル”を仲間として大事にするやつだったよ。”自分が一番”という自信家だったけど、同時にうまい選手のことは認めていた。そうやって、高いレベルの競争をしながら高め合っていたのかもしれない」

 スポルティング・リスボンのユース時代にチームメイトだったという若者に、そんな思い出話を聞いたことがある。

 選手として成長するのに、”好敵手”の存在は欠かせない。

V・ファーレン長崎で主将を務める佐藤由紀彦 80年代後半にリーガ・エスパニョーラ5連覇を記録するなど隆盛を極めたレアル・マドリードの主力は、キンタ・デル・ブイトレ(ハゲワシ部隊)だった。キンタ・デ・ブイトレはエミリオ・ブトラゲーニョ(ハゲワシのニックネームを持つストライカー)を中心としたマドリード下部組織の同世代選手、ミチェル、マルティン・バスケス、ミゲル・パルデサ、マヌエル・サンチスらを指す。彼らは若き日(1980年)、なんとカスティージャ(マドリードのBチーム)でコパ・デル・レイ決勝進出を果たしている。