2014.05.02

ガンバやジュビロよりも厳しい!?名古屋は光明を見出せるか

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by AFLO

 名古屋グランパスが苦しんでいる。

 4月29日のJ1第10節が終了した時点で、名古屋は4勝6敗と黒星が先行。第5節から第9節までに5連敗を喫するなど、勝ち点12で13位に低迷している。

 2010年にはドラガン・ストイコビッチ監督の下、J1制覇を成し遂げたことのある名古屋だが、その後は徐々に順位が降下。昨季はついに二桁順位の11位に終わり、08年から6季続いたピクシー体制の終焉とともに、今季は積極的に若手を登用する世代交代を進めたが、それが裏目に出た格好だ。

今季から名古屋の指揮官に就任した西野朗監督 象徴的なのが、DFラインの崩壊だろう。

 昨季まで長らくレギュラーとして活躍してきたセンターバックの増川隆洋(→ヴィッセル神戸)、左サイドバックの阿部翔平(→ヴァンフォーレ甲府)、右サイドバックの田中隼磨(→松本山雅)が移籍。4バックのうち3人を一気に放出する荒療治に出たが、そのDFラインに負傷者が続出し、現在、右サイドバックを務めているのは、FWが本職の矢野貴章という状態だ。

 もちろん、負傷者続出は不測の事態であり、シーズンオフの強化策にケチをつけるのは結果論に過ぎない。だとしても、本来、世代交代の象徴となるはずだったDFラインが成り立たなくなり、自らの首を絞めるのだから皮肉なものである。

 今季から名古屋を率いる西野朗監督も、苦しい胸の内を明かす。

「最終ライン(のDF)が足りないうえに、ケガ人が出てどうしてもキャスティングが安定しないなか、連係もなかなかやりづらかった」

 第10節のFC東京戦に1-0で勝利し、ようやく連敗はストップした。指揮官も「非常にしんどいゲームだったが、勝ち点3が取れて安心している」と語ったが、今後への課題を尋ねられると、「課題はありすぎて……。大変な課題がたくさんあるが、とにかく選手が戻ってきてくれるのを待ちながら課題は捉えていきたい」と言い、苦笑いを浮かべるしかなかった。