小笠原満男の後継者。鹿島・柴崎岳に芽生えた「エースの自覚」
「ガクには、本当に期待している。あのポジションで、世界のトップに立つ才能を持っているし、そうならなきゃいけない選手だと思っている」
鹿島アントラーズの大黒柱である小笠原満男が、そこまで高く評価しているのは、今季プロ入り4年目を迎えるMF柴崎岳(しばさき・がく)だ。
鹿島のタイトル奪還は、柴崎岳の活躍次第と言っても過言ではない。「(ボランチで)隣でプレイしていて、あいつの力は十分すぎるほど理解している。俺にはない力がある」と小笠原の賛辞はやまないが、一方で柴崎に対してさらなる奮起をうながす。
「力があるんだから、もっとやってほしい。そうだね、もっとわがままに、自由にやっていいんじゃないかな。今までのガクは、周りとのバランスを気づかってばかりいたから」
一昨年、高卒2年目でリーグ31試合に出場し、一躍脚光を浴びた柴崎。3年目の昨季は、リーグ戦34試合フル出場を果たし、完全にチームの主軸となった。だからこそ、小笠原も大きな期待を寄せ、今季はチームの"エース"としての活躍が見込まれる。
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