2013.05.01

【Jリーグ】苦戦する昇格組。湘南、大分がJ1で生き残る方法

今季勝ち星のなかったジュビロ磐田に0-4で負けた湘南ベルマーレ。名波浩の視点

 Jリーグは第8節を終了した。ここまでJ2からの昇格組が厳しい戦いを続けている。J1に1年で返り咲いたヴァンフォーレ甲府こそ10位という中位をキープしているものの、J1復帰3年ぶりの湘南ベルマーレは16位、4年ぶりの大分トリニータは18位と低迷している。

 第8節でジュビロ磐田と対戦した湘南は、0-4と完敗を喫した。試合後、曺貴裁(チョウ・キジェ)監督がいちばんの敗因に挙げたとおり、開始1分という早い時間帯に失点したのが何より痛かった。決して集中していなかったわけではないだろうが、気持ちを落ち着ける間もなく先制され、その後は後手、後手に回ってしまった。

 要は、この試合に関しては、試合の入り方が問題だった。早々に失点されれば、ゲームプランがいきなり狂わされてしまう。それは非常にもったいないことなので、まずは立ち上がりから気を抜かず、細心の注意を払って試合に臨みたい。この点は、今後のチームの反省材料として真摯に受け止めて、同じ失敗を繰り返さないように心掛けるべきだろう。

 また、90分間の戦いの中では、監督の指示や選手交代による采配だけでは、流れを変えられない局面というのがたくさんある。相手に主導権を握られたときはなおさらで、そうした状況においては、ピッチにいる選手が自分たちで流れを変えていかなければいけないのだが、湘南の選手にはその意識が欠けていた。

 この試合でも、終盤にFW馬場賢治と河野諒祐が投入され、彼らが前からボールを追い回すことで、他の選手たちも自分たちがやるべきことに気づいた。それから、チーム全体が前からプレッシャーをかけていって、一気にいい流れが生まれた。だが、本来チームの流れやリズムを取り戻す作業は、ピッチにいる選手だけでもできなければいけない。選手たちはもっと「どうにかして流れを変えよう」という気構えを持ってプレイすべきで、それができなければ、変わるものも変わらない。そうした意識づけも、より高める必要があるだろう。