大宮加速。5連勝の要因は「1対1」の守備にあり
大宮の勢いが止まらない。昨季から続く連続無敗記録は19試合まで伸び、20試合の大台も目前である。
しかし、「無敗」という言葉にはちょっとしたマジックが含まれているのも事実だ。無敗とは、すなわち負けがない状態のことだが、引き分けが多すぎれば勝ち点は伸びないし、無敗がポジティブな状況とは限らない。まして大宮の無敗記録は昨季の結果も含んでいるのだから、今季の大宮を表現するのに必ずしも適当なものではないようにも思う。だから、あえて言い直そう。
大宮の勢いが止まらない。J1ではクラブ史上初の5連勝達成である。
アウェーで4-0と柏を圧倒した大宮。無敗記録を19まで伸ばした 大宮の勢いは衰えるどころか、むしろ加速しているように見える。4月26日に行なわれたJ1第8節の柏戦でも、敵地で相手を終始圧倒し、4-0の大勝を収めた。大宮のベルデニック監督が「このような結果で満足しない人はいない。現時点での最高のプレイをし、いい結果を得られた」とまで語る、今季最多得点での勝利である。
それまでの7試合で計11ゴールしか取っていなかったチームが、たった1試合で4ゴール。指揮官が最大限の賛辞を口にしたくなるのも無理はないが、そこには確かな裏付けもあった。ベルデニック監督が続ける。
「柏がどう攻めてくるかは分析していた。柏が攻撃に出てきたときに生まれるスペースをいかにカウンターで突くか。そこがテーマだった」
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