2013.02.13

【Jリーグ】連覇を狙ったレイソルが、シーズン序盤でつまずいたワケ

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

2012年シーズンは、開幕戦の横浜F・マリノス戦から苦しい戦いが続いた柏レイソル。2013年Jリーグ「王座奪還」
柏レイソル編(1)

 ディフェンディングチャンピオンとして臨みながら、無念のリーグ6位。柏レイソルにとって2012年は、悔いの残るシーズンだったに違いない。

 キャプテンの大谷秀和が語る。

「優勝した年(2011年シーズン)は知らぬ間に上位にいるという感じだったのが、(2012年シーズンは)まだそんなに気にする必要のないシーズン序盤から、みんなが勝手に上位のチームと『(勝ち点差が)何点差開いちゃった』とか、そういうことを意識してしまった。それは、連覇を目標としていたからこそ出てしまった焦りだと思う」

 そんな余計な意識は、試合運びにも影響したと大谷は言う。

「早く1点が欲しいという攻め急ぎだったり、そうした気持ちがやっぱりゲームにも表れていた」

 連覇を意識しながら、勝てないから焦り、焦るからますます勝てない。柏はそんな悪循環に陥っていたのだ。攻守におけるバランサーを務めるボランチの栗澤僚一が語る。

「試合中にも、『去年はできていたのに、今年はできてないな』と思うようになって、うまくいかないときにどう対応すればいいのか、わからなかった。その辺の切り替えがうまくできず、『何か違うよな......』と思っているうちに、結果的にズルズルいってしまったという感じだった」

 柏は、シーズン途中にネルシーニョ監督が就任した2009年こそJ2降格の憂き目にあったものの、その後は2010年にJ2で、2011年にはJ1で優勝を飾っている。その過程を振り返り、「勝っていることで全員がすごく自信を持ちながらゲームに入っていた」と大谷。だが、その一方で昨年は、「J2とJ1で連続して優勝してきて、あまり負けを知らないチームだったので、なかなか勝てない状態になったとき、"修正する"というところが足りなかった」とも話す。