【Jリーグ】
11位のクラブにも可能性あり!? どうなる「J1昇格プレイオフ」
今シーズンのJ2は35節まで終了。昇格システムの変更で3位から6位のクラブでプレイオフが行なわれる。現在7位の横浜FCにも十分チャンスがある photo by Getty Images J2第35節、ジェフ千葉対東京ヴェルディの一戦は、互いに点を取り合った末に2-2の引き分けに終わった。
痛み分け。まさにそんな表現がぴったりの試合だった。
この試合を前に5位の千葉と6位の東京Vは、勝ち点のうえではともに57で並んでいた。上位に食らいついていくためには、どちらにとっても勝ちたかったこの試合。雨にぬれたピッチでボールコントロールに苦しむ場面も少なくなかったが、それでも両チームが死力を尽くして戦い抜いた結果のドローである。
「勝ち点3を取りにいった。それは千葉もまったく同じだと思う。勝ち点1しか取れず残念だったが、選手はチームのためによく戦ってくれた」(高橋真一郎・東京V監督)
「自分たちもよさを出したが、ヴェルディもいいチーム。(引き分けは)必死にお互いがやった結果。悲観するような内容ではない」(木山隆之・千葉監督)
試合後の両指揮官の言葉からも、持てる力は出したという充実感がうかがえる、雨中の熱戦だった。
とはいえ、いかに好ゲームであろうとも、それはあくまで5位争い。にもかかわらず、この試合が重要な意味を持っていたのは、今季からJ2に「J1昇格プレイオフ」という新たな制度が導入されたからである。
まずはおさらいの意味で、簡単にプレイオフについて説明しておきたい。
昨季までのJ2はリーグ戦上位3クラブが、自動的にJ1昇格の権利を手にしていたが、今季から自動昇格の権利を得られるのは、リーグ戦上位2クラブまで。そして残る1枠は、リーグ戦3位から6位までの4クラブによるプレイオフで争われることになった。
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