【サッカー日本代表】塩貝健人らA代表組とアジア大会銀メンバー 福田正博が成長を楽しみにする「ロス五輪世代」 (2ページ目)
【選手層は厚くなっている】
後藤はベネズエラ戦にスタメン出場して前半のみプレーしたが、インパクトを残すことはできなかった。ラフなボールを収めるプレーや、DFラインの裏への抜け出し、あるいはサイドからのクロスに対するポジショニングなどで、可能性を感じさせるプレーをもっと見たかった。
そのベネズエラ戦でシャドーに入ったのが齋藤と佐藤。佐藤は北中米W杯の日本代表から漏れたものの、入っていても不思議ではない力を持っている。所属クラブの監督交代もあって途中離脱となったが、クラブで確固たる地位を築いて次回の日本代表戦でもっと長くプレーを見せてもらいたい。
齋藤は、見ていて気持ちのいいプレーぶりで、ドリブルやパスなどで才能の片鱗を見せてくれた。初めての日本代表の舞台に萎縮することも、大きく見せようとすることもなく、今の自分の力を発揮しようとしていた。
ゴール前で違いを生み出せるポテンシャルを備えたこの4選手が、A代表ではなくアジア大会のU-21日本代表に加わっていたら、結果は違っていたかもしれない。ただ、それ以外のポジションでも、アジア大会のメンバーも、選手層が確実に厚くなっていると示してくれた。
左サイドアタッカーの横山夢樹(セレッソ大阪)は、ドリブルでの仕掛けがA代表レベルでどこまで通用するか見たいと思わせるものがあった。MF大関友翔(川崎フロンターレ)はチームの中心としてプレーしたが、相手の逆を取る彼のプレーはまさに川崎のプレーヤーという感じだ。
センターバック(CB)の市原吏音(AZ)は所属クラブで出場機会がなく試合勘の面で大会当初は苦しんだように映ったが、徐々に安定したプレーを見せてくれた。アンカーの石渡ネルソン(シント=トロイデン)はスケールの大きなプレーが魅力だし、左サイドバックの小杉啓太(フランクフルト)も攻守で躍動していた。
MFながら1トップでも起用された嶋本悠大(清水エスパルス)はゴール前で何度も競り勝っていた。まだ19歳で、順調に成長していってもらいたい選手だ。前回大会は10人いた大学生選手は、今大会では3人。そのひとりでCBの岡部タリクカナイ颯斗(東洋大)は決勝の韓国戦でのプレーが特によかった。
準決勝のウズベキスタン戦で値千金の同点ゴールを決めたFW石橋瀬凪(湘南ベルマーレ)もいい選手だ。彼は右利きで、佐藤龍之介、齋藤がチームに加わった時に、どのポジションを任されるのかも興味深い。
その点で言えばMF石井久継(湘南)の存在は大きい。今大会は背番号10番でプレーしたが、右サイドでも中盤でもプレーでき、技術の高さと器用さを備えた彼は、チームをつくっていくなかで貴重な存在になっていくはずだ。
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