検索

サッカー日本代表のワールドカップF組突破の可能性は高い だがベスト8は至難の業に (2ページ目)

 2戦目のチュニジアは絶対に負けられない戦いになる。ここで負けるようだと話にならない。心配なのは現状3-4-2-1しか選択肢がない森保サッカーの幅の狭さだ。堅守を誇るチュニジアのスタイルにはまってしまいそうで怖い。想起するのは前回大会のコスタリカ戦。その二の舞を演じないようにしたい。

 3戦目の相手はアルバニア以外、レベル的に日本と同格だ。なかでも総合力が一番高そうなのはスウェーデン。その規律度の高いスクエアなサッカーを前にすると、日本人選手のよさである忠実さ、勤勉さ、真面目さが打ち消される"絵"が想像できる。

 加えて今回のスウェーデンには、欧州のメジャー国で活躍する選手を多数擁しており、選手個々のレベルが高い。ヴィクトル・ギェケレシュ(アーセナル)、アレクサンデル・イサク(リバプール)の2トップは、日本が5バックで守りを固めても割って入るだけの威力がある。スウェーデンは日本にとってかなりやりにくい相手だと見る。

ベスト32進出の可能性は75%以上 チュニジア戦勝利が必須となる

中山淳●文 text by Nakayama Atsushi 

オランダ=●
チュニジア=○
ポーランド=△

 ドイツ、コスタリカ、スペインと戦った前回大会のグループと比べれば、オランダ、チュニジア、欧州プレーオフB組の勝者と同居する今回の組み合わせの難易度は、そこまで高くない。しかも、48チーム中32チームがトーナメントに進出できるという新レギュレーションもあり、日本がグループリーグで敗退する可能性はかなり低くなった。

 とはいえ、楽なグループかと言えば、そうとは言えない。

 最初の関門は、FIFAランキングでグループ最上位のオランダとの初戦。現在のオランダは、タレントが枯渇気味だった低迷期を乗り越え、ここ数年は欧州でも屈指のタレント軍団になった。ロナルド・クーマン監督のサッカーは、戦術的練度に依拠するよりも、どちらかと言えばシンプルに選手のよさを引き出すことに軸足を置く。日本にとって、実力的に勝てない相手ではないが、攻略しにくいタイプのチームと言える。

2 / 3

キーワード

このページのトップに戻る