サッカー日本代表が主力にケガ人続出の緊急事態 9月北米遠征の最大の不安は3バックと守備的MF (2ページ目)
【遠藤航にかかる負担が増大】
7月の東アジアE-1選手権に出場した以下の国内組5選手も候補になる。
荒木隼人(サンフレッチェ広島)、古賀太陽(柏レイソル)、安藤智哉(アビスパ福岡)、綱島悠斗(東京ヴェルディ)、植田直通(鹿島アントラーズ)。
このなかで優勢に見えるのは190センチの長身を生かしたヘディングで存在感を発揮した安藤か。
いずれにしてもCBは、今回のアメリカ遠征最大のウィークポイントになる。使えそうな絶対的な人数が少ないことを考えると4バックの採用を勧めたくなる。ただし4バック時のSBも、これまで久しく枠がなかったので、これだという選手の絶対数が不足していることに変わりはない。
メキシコ、アメリカは攻撃的で均整の取れた4バックのチームだ。日本の急造CBが相手を怖がり縮こまれば、おのずと両WBの位置取りも低くなる。東アジアE-1選手権の韓国戦後半のように、ベタ引きにならないか心配になる。
中盤にも不安がある。守備的MFで遠藤航(リバプール)と鉄板の関係を築いてきた守田と、3番手の田中も欠場するとなれば、候補は佐野海舟(マインツ)、藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)になる。だが、遠藤と佐野、遠藤と藤田はともかく、先述のオーストラリア戦がそうだったように、佐野と藤田はコンビとしての経験が不足している。
遠藤が2試合、ほぼフルタイム出場しないと、最終ラインの問題を含めて、ゲームは安定しない。遠藤にかかる負担は大きい。遠藤と守田はともに30歳を超えるベテランだ。来年を考えると、両ベテランに頼るサッカーから脱皮すべき時を迎えている。
守備的MFの4枠目は、E-1選手権で健闘した稲垣祥(名古屋グランパス)や、川辺駿(サンフレッチェ広島)より、6月のインドネシア戦で代表デビューを飾った佐野航大(NEC)のほうが伸びしろがありそうに見える。もう1列高い位置でプレーできる多機能性も光る。大きく化ける可能性を秘めた選手だと個人的には見ているが、さらには旗手怜央(セルティック)を所属クラブより低い位置で起用する手もある。
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