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サッカー日本代表のチームマネジメントを福田正博が評価「チームの可能性の最大化に努めている」 (3ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro

【前回の予選経験が生きている】

 来年3月のバーレーン戦で勝利するとW杯本大会出場が決まるが、こうした好循環にあるのは、森保監督にとって2度目のW杯予選というのも大きいだろう。前回大会の最終予選では、初戦でつまずいたことで、解任騒ぎに発展しかけるほど苦しんだ。そこで得た教訓を糧として生かしているように映る。勝負への手綱は緩めず、それでいながら先を見据えた手腕を発揮している。

 そして、選手たちも今年1月のアジアカップで準々決勝敗退があった。それだけにこのW杯アジア最終予選ではどんな相手であっても手を抜かずに、圧倒的な結果を残してくれたのだと思う。

 ただ、忘れてはいけないのは、日本代表に求められているのは、もっと高いステージでの躍動だ。W杯アジア最終予選は通過点にすぎず、彼らにはさらなる成長を遂げてもらわなければいけない。

 次の代表戦となる2025年3月まで、選手たちがそれぞれ所属クラブで成長をアピールしてくれることを期待している。彼らの日常である海外リーグでのプレーもしっかりと見ていきたい。

著者プロフィール

  • 福田正博

    福田正博 (ふくだ・まさひろ)

    1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。

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