伊東純也離脱問題にレオザフットボールが警鐘「サッカー協会おかしいぞってみんなが言い続けないといけない」 (2ページ目)

――トルシエの時代はシドニー五輪でグループリーグ突破とか、明確な目標設定があり、達成できないと解任という中で指導していました。森保監督の場合、今回のように大会で負けてもおとがめは一切ないですね。

「森保さんが結果を出せなかったり、目標を達成できなくても監督を続けさせるというのは、田嶋さんを含めたサッカー協会という組織全体の問題です。監督を変えてチームが良くなるケースもあります。でも、本当に強いチームにするにはトップとクラブの方針が一貫していて、それができる監督を登用していくんですよ。例えばマンチェスター・シティはペップ(ジョセップ・グアルディオラ)に任せ、リバプールは(ユルゲン・)クロップに任せ、町田ゼルビアは藤田(晋)さんが社長になり、監督に黒田(剛)さんを招聘し、トップと現場の考えが噛み合ってJ1に昇格した。田嶋さんは、哲学というよりも波乱がなく、いい人でスポンサー受けがよい森保さんを選択し、森保さんもよく言えば選手を尊重して不満が出ないように運営している。でも、代表を本質的に強くするという観点からはズレている。それはライセンスの問題も絡んでくると思います」

――監督のライスセンスですか。

「めちゃくちゃ能力がある監督が日本代表監督になることは、この先しばらくはないでしょうね。哲学を持ち、賢くて現場をきっちりやりたい監督は、協会からのお達しと衝突した場合、そこで終わってしまうからです。だから、哲学がなく、協会からの声を聞ける人が上に上がっていく感じなんです。実際、名波(浩)さんはどこのチームでもまだ結果を出せていないですし、五輪代表の大岩(剛)監督も鹿島で同じ失敗を繰り返すサッカーを続け、内容に改善が見られず退任しています。そういう人がコーチや監督になって上がっていく組織になっている。協会が選んだ代表監督の思考、知性とかには期待しない方がいいです」

――サッカー協会が選ぶ代表監督は、競争社会にはないということですか。

「代表監督になるためにはS級ライセンスが必要です。C級からA級までのライセンスをまず取り、その後S級を取得するのですが、めちゃくちゃ時間とお金がかかり、コネもいるので限られた人しか取れず、カリキュラムの中身にも疑問が多いです。しかもS級を取って終わりではなく、クラブで監督経験を積み、なおかつサッカー協会のお偉方に気に入られ、会長に選ばれないと代表監督にはなれません。このような自由競争や実力社会と程遠い場所に優秀な人が寄り付かなくなるのは当然です」

――日本代表監督の椅子に魅力がない。

「あまりないでしょう。年俸が安い上に、ハリル(ヴァイッド・ハリルホジッチ元監督)を選手とのコミュニケーションが多少薄れていたというふわっとした理由でクビにする国ですよ。それで一時は裁判沙汰にもなり、そんな国の代表監督になりたいと思わないと考える方が自然です」

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