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日本代表の大きな武器、三笘薫のドリブルを風間八宏が解説。「彼はまさにドリブラー。ただ、まだ伸びしろがある」

  • 中山 淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

風間八宏のサッカー深堀りSTYLE

第3回:三笘薫(ユニオン・サン=ジロワーズ/日本)

独自のサッカー技術論を広め、サッカー界の選手、指導者に大きな影響を与えている、風間八宏氏の新連載。国内外のトップクラスのサッカー選手のテクニック、戦術を深く解説する。第3回は、日本代表の大きな武器として、カタールW杯での活躍が期待されている三笘薫をチェック。ベルギーでも、W杯予選でも猛威をふるった、ドリブルテクニックを分析してもらった。

◆ ◆ ◆

動き始めで違いを作る

 東京五輪出場後の昨年8月、川崎フロンターレからプレミアリーグのブライトンに完全移籍を果たした三笘薫(25歳)。初年度の2021-22シーズンは、ローン移籍でベルギーのユニオン・サン=ジロワーズでプレーした。

世界の強豪相手にも、三笘薫のドリブルは武器となるか世界の強豪相手にも、三笘薫のドリブルは武器となるかこの記事に関連する写真を見る すると、初の海外挑戦だったにもかかわらず、川崎時代に見せていた自慢のドリブル突破でチームの躍進に貢献。左ウイングバックという慣れないポジションながら、リーグ戦27試合に出場して7ゴール3アシストを記録した。

 ベルギーリーグの舞台でも大きなインパクトを残した三笘のドリブルは、なぜいとも簡単に相手を剥がすことができるのか。その理由を、風間八宏氏が説明してくれた。

「まずひとつは、ボールを静止させてから相手に向かっていく動作が、しっかり自分のものになっていること。動き始めるタイミングで相手との違いを作れているうえ、スピードもある。それが、ドリブルで相手を抜ける理由です。

 もうひとつは、彼がドリブルをする時は、いつもボールが自分の足元にあるというのもポイントです。しかも、よく見てもらえばわかると思いますが、ボールをあまり動かしていません。それでいて、ステップを踏み替えるだけで相手を動かすこともできている。まさに、ドリブラーらしい特徴を持った選手だと思います」

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◆【画像】三笘薫の「止められなかった」少年時代

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