サッカー日本代表、カタールW杯本番のメンバーはこれだ! 識者5名が顔ぶれを考えた (5ページ目)

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4-3-3は実力上位の相手に生きる

浅田真樹(スポーツライター)

この記事に関連する写真を見るFW/南野拓実、古橋亨梧、上田綺世 
FW/前田大然、浅野拓磨、三笘薫、伊東純也、久保建英 
MF/田中碧、旗手怜央、守田英正、原口元気、鎌田大地、遠藤航、山口蛍 
DF/酒井宏樹、長友佑都、吉田麻也、中山雄太、板倉滉、谷口彰悟、冨安健洋、山根視来 
GK/権田修一、シュミット・ダニエル、谷晃生

 基本布陣は、アジア最終予選からの継続である。実質3ボランチと言うべき守備的な4-3-3は、実力上位のチームを相手にしてこそ生きるのではないだろうか。

 特に中盤3枚は、攻撃面においてもスムーズにボールを動かせるようになっており、替えが効かない状態になっている。ここまで来れば、もはや彼らにかけるしかない。

 ただし、ドイツやスペインにボールを握られ、完全に押し込まれる展開が続くようなことになれば、90分間持ちこたえるのは難しい。そこではハイプレスが不可欠であり、前線の人選には少々手を加えた。

 スピードのある伊東純也と前田大然を両翼に配し、アンカーを消すのがうまい南野拓実を中央に置くことで、守備の機能性を高めるとともに、マイボール時にはサイドのスペースと、中央のギャップを突いた攻撃につなげたい。

 また、従来の布陣がベースになるとはいえ、サイドの守備を強化するため、板倉滉をセンターバックに起用し、冨安健洋を左サイドバックへ。あるいは、冨安を右サイドバック、酒井宏樹を左サイドバックへと、それぞれコンバートするのも一手だろう。

 全26人の大まかなイメージは、各ポジション2人ずつ(GKのみ3人)+ジョーカー3人。上田綺世、三笘薫、鎌田大地の3人は、現状のシステムと戦術での先発出場は難しいが、いずれも一発の魅力があり、どうしても得点がほしい場面で投入したい。その時には、同時に4-2-3-1への変更もあっていい。

 基本的には従来の流れに沿った顔ぶれで、目新しい選手は入れていないが、あえてサプライズ選出に相当する選手を挙げるなら、山口蛍だ。

 ボランチ的なプレーをしながらも、ニアゾーンを攻略する動きにも長けている。日本代表が採用する3ボランチとは、相性がいい選手ではないかと思う。

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