日本代表にまたも新鮮味なし。大迫、長友は代表にふさわしい活躍ができているのか
カタールW杯アジア最終予選。オーストラリア戦(3月24日)とベトナム戦(3月29日)を戦う日本代表27人が発表された。
GK
川島永嗣(ストラスブール)、権田修一(清水エスパルス)、シュミット・ダニエル(シント・トロイデン)、谷晃生(湘南ベルマーレ)
DF
長友佑都(FC東京)、吉田麻也(サンプドリア)、佐々木翔(サンフレッチェ広島)酒井宏樹(浦和レッズ)、谷口彰悟(川崎フロンターレ)、山根視来(川崎フロンターレ)、植田直通(ニーム)、板倉滉(シャルケ)、中山雄太(ズヴォレ)
MF/FW
大迫勇也(ヴィッセル神戸)、原口元気(ウニオン・ベルリン)、柴崎岳(レガネス)、遠藤航(シュツットガルト)、伊東純也(ゲンク)、浅野拓磨(ボーフム)、南野拓実(リバプール)、守田英正(サンタ・クララ)、三笘薫(ユニオン・サンジロワーズ)、前田大然(セルティック)、旗手怜央(セルティック)、上田綺世(鹿島アントラーズ)、田中碧(デュッセルドルフ)、久保建英(マジョルカ)
常連組で落選の憂き目にあったのは、堂安律(PSV)。ブンデスリーガ中位のフランクフルトで攻撃の中心を担っている実力者、鎌田大地も復帰を果たすことができなかった。一方、初招集の選手はなし。新鮮味に欠ける選考となった。
日本代表にとってまさに「代えがきかない」選手となった大迫勇也(ヴィッセル神戸)この記事に関連する写真を見る「日本サッカー界の現状が反映されていない選考」とも言い換えられる。飛び抜けた選手はいないが、それなりのレベルに達した選手は目白押し。絶対的なエース不在ながら、群雄が割拠する混戦状態にある。代表選手をそれ以外の選手が僅差で追いかける、誰が代表に選ばれても遜色ないプレーが望めそうなのが日本の現状である。ある意味で、いつになく面白い状態にある。
昨年11月、初招集された三笘薫がオマーン戦の後半、いきなり活躍する姿は、「だったら、なぜもっと早いうちから選んでおかなかったのか」と突っ込みたくなる、森保一監督の選手を見る目に対して疑問が浮かぶ事象だった。新しいものに飛びつくセンスがないと言うか、接戦という状況下において先手が打てずにいる。森保監督が生み出した最大のヒットは、10代のうちに代表メンバーに加えた冨安健洋。それが最初で最後になっている。
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