2021.12.08

日本代表メンバー発表で最大の問題が明白に。「ポスト大迫勇也」をどうすべきか

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

カタールW杯アジア最終予選特集 

 来年1月21日に行なわれるウズベキスタン戦(埼玉スタジアム)に臨む日本代表のメンバー22人が発表された。

GK
権田修一(清水エスパルス)、谷晃生(湘南ベルマーレ)

DF
長友佑都(FC東京)、佐々木翔(サンフレッチェ広島)、酒井宏樹(浦和レッズ)、谷口彰悟(川崎フロンターレ)、山根視来(川崎フロンターレ)、中谷進之介(名古屋グランパス)瀬古歩夢(セレッソ大阪)、西尾隆矢(セレッソ大阪)

MF/FW
大迫勇也(ヴィッセル神戸)、稲垣祥(名古屋グランパス)、江坂任(浦和レッズ)、武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)、脇坂泰斗(川崎フロンターレ)、相馬勇紀(名古屋グランパス)、前田大然(横浜F・マリノス)、旗手怜央(川崎フロンターレ)、小柏剛(北海道コンサドーレ札幌)、上田綺世(鹿島アントラーズ)、渡辺皓太(横浜F・マリノス)、荒木遼太郎(鹿島アントラーズ)

 直後の1月27日に中国、2月1日にサウジアラビアと行なうホーム戦に備えた準備試合である。招集メンバー全員が国内組である理由は、彼らのシーズンオフ対策と考えていいだろう。この時期に試合がない国内組の掘り起こしを図ることが一番の狙いになる。1月21日のウズベキスタン戦を経て、中国戦、サウジアラビア戦のメンバーに加わるのは誰か。これまでの森保采配には、欧州組を重視する序列が見え隠れするが、そのイメージを拭おうとする狙いもあるのかもしれない。

 欧州組と国内組。レベルが高い選手が欧州を目指すことは自然な流れであるとはいえ、現状、チャンピオンズリーガーは南野拓実に限られる。その南野にしても、所属のリバプールで輝いているとは言えない。その下のヨーロッパリーグには、今季7人の選手が出場しているが、日本人選手にはこのあたりが精一杯のラインに見える。欧州組とひと口に言っても、トップレベルでプレーしているAクラスの選手はごく僅か。国内組の代表級が、追いつけないレベルではまったくない。

現状では日本代表に欠かせない存在となっている大迫勇也(ヴィッセル神戸)現状では日本代表に欠かせない存在となっている大迫勇也(ヴィッセル神戸) この記事に関連する写真を見る  Aクラス以下に多くの選手がひしめく日本が、W杯でベスト8入りを狙おうとすれば、代表監督の特別な力が不可欠になる。選手をどう組み合わせるか。どう配置するか。誰をどのタイミングでベンチに下げて、代わりに誰を投入するか。戦術的交代も駆使しなければならない。そうした視点で今回選出された22人を眺めた時、さらに、欧州組の代表級を想像した時、それでもある駒が不足していることに気づかされる。