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日本代表の豪州戦の課題をスペインの慧眼が指摘。「前がかりになった罪」と評したプレーとは? (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 戦術的破綻が失点の原因だった。難しいハンドリングだが、プレッシングはすべてを解決するわけではないと、肝に銘じるべきだろう。ポジション的不利を生み出さないように、正しく適用することが肝心だ。

 ちなみに、守田のファウル自体は責められない。ただ、失点後は明らかにプレー精度がダウンした。気持ちの問題か、無理なファウルもあったし、判断が悪くなっていた。

 終盤、日本が決勝点を決めたのは必然だろう。オーストラリアがラインを上げようとし、組織が崩れたことで、スペースを得た日本はペースを握った。最後は吉田麻也の長いボールを左サイドで浅野拓磨がコントロールし、ディフェンスに当たったシュートがGKを惑わし、弾かれたボールはオウンゴールになった。最後は戦力差が出た」

 エチャリはそう言って、11月シリーズに向けてこう締めくくった。

「日本はカタールW杯出場権を手にするだろう。オーストラリア戦は9月の試合と比べて改善点があった。細部を突き詰めることで、チームは成長するはずだ」

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