スペインの名指導者の危惧が的中。U-24日本代表の敗因は「集中力の欠如」と「ファウルの差」 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by JMPA

 たまらず、メキシコは2人の選手を新たに投入している。

 日本は遠藤に代えて、三好康児を投入。すでにピッチに入っていた板倉滉をアンカーにし、総攻撃に打って出た。ただ、メキシコがさらに2人の選手を補強したことで、日本は思うようにゴールに迫れない。ようやく勝ち取った右CK。ゴール前で必死に格闘する中、キッカーの久保はペナルティアークのあたりで待っていた旗手怜央に不意を衝くパス。ワントラップして落ち着いてシュートしたが、惜しくも左へ逸れていった。すばらしいサインプレーだった。

 終了間際にも三笘がひとりで持ち込み、右足で放ったシュートはいい球筋だったが、左へ外れた」

 1-3での敗戦にも、エチャリは大会全体での日本の戦いに及第点を与え、その未来を祝福した。

「日本の戦いは、今後について楽観的な展望ができるだけのものだった。しかし、サッカーの世界では小さなミスが大きくなる瞬間がある。その兆候はあっただけに、反省も必要だろう。選手のキャリアはこれからも続く。その未来を、私は強く信じている」

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る