2021.03.24

日本代表に縁のなかった実力者たち。「シャドージャパン」を選んでみた

  • 後藤健生●文 text by Goto Takeo
  • photo by Getty Images

「何であの選手が呼ばれないんだ!」。サッカー日本代表では、確かな実力を備えているのに、なぜか代表でのプレーに縁がなかった人々がいる。今回、代表に招集された経歴のある選手のうちキャップ1ケタ以下の選手たちで、各年代の影の日本代表「シャドージャパン」をつくってみた。実力者がそろった各チームは、かなり強く見える。

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天才系の揃った1990年代の選手たちで組んだシャドージャパン<1990年代の「シャドージャパン」>

(FW)小倉隆史(5)、礒貝洋光(2)
(MF)菊原志郎(5)、石塚啓次(0)、増田忠俊(1)
(MF)浅野哲也(8)
(DF)岩本輝雄(9)、大嶽直人(1)、阪倉裕二(6)、森山佳郎(7)
(GK)菊池新吉(7)
※( )内の数字は日本代表国際Aマッチ出場試合数

 超豪華な攻撃陣がそろったのが1990年代の「シャドージャパン」だ。

「レフティーモンスター」として今でも語り継がれる小倉隆史と、天才ストライカーの礒貝洋光のツートップは強力。共にフィジカルの強さとテクニックを併せ持つアタッカーであり、国際舞台でも十分に通用するはずだ。

左足のプレーが魅力だった「レフティーモンスター」小倉隆史 そして、トップ下には石塚啓次を置いた。これも超絶の天才だ。サイズのあるテクニシャンで、創造性溢れるロングレンジのパスを繰り出す選手であり、何よりもそこに存在するだけでスタジアム全体の空気を変えることのできる稀有なプレーメーカーだった。このアタッカー陣にテクニシャン菊原志郎が絡む、「天才4人が織りなす攻撃」は目を見張るものとなるはずだ。

 左足からの強烈なクロスを持つ左サイドバック(SB)の岩本輝雄と、豊富な運動量を武器とする右SBの森山佳郎がこの攻撃陣をサポート。センターバック(CB)のふたりとボランチの浅野哲也は、いずれもクレバーな守備ができる選手たちだ。阪倉裕二と大嶽直人は順天堂大学時代にコンビを組んでおり、その息の合った守備は今でも忘れられない。