注目の日本代表メンバー。海外組招集はあるか?国内組で呼ぶべきは? (4ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Kishiku Torao

 アンカー候補には井手口陽介(ガンバ大阪)や三竿健斗(鹿島アントラーズ)がいるし、FWには川崎の小林悠や、大久保嘉人(セレッソ大阪)らがいる。現在好調な大久保は、川崎時代に得点王になっている選手なので、適応も早いはずだ。海外組を招集できなければ、より多くの人たちに日本代表に興味を持ってもらえるような、話題性を提供する一手があってもいいのかもしれない。

 五輪代表で注目しているのは、旗手玲央(川崎)だ。もともとFWの選手だが、昨季終盤はチームの左サイドバックに故障者が相次いだことでそこを任され、今季は本職の選手たちがケガから復帰したにもかかわらず、彼らをベンチに追いやって左サイドバックの先発の座をしっかりと確保している。

 旗手がポジションを自由に変え、中盤にもゴール前にも積極的に顔を出す。その動きが今の川崎にアクセントをもたらしているし、なにより守備でもハードワークを惜しまずにやっていることは高く評価している。

 五輪代表は1チーム18人で構成され、W杯時のA代表23人に比べて大幅に少ない。複数のポジションでプレーできる選手の存在意義はこれまで以上に高まる。旗手の起用法は、今夏を占ううえでもチェックしたいポイントだ。

 国内でA代表と五輪代表の国際試合が行なえることは、素直に喜びたい。そして、先を見据えてベストの手立てを考え抜き、現実との折り合いのなかでどういうメンバーに決まるのか。3月18日のメンバー発表を注視したい。

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