永井謙佑が説くOA枠の重要性。東京五輪に必要な理想の選手も挙げた (4ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kihsiku Torao

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 五輪とかワールドカップは、先に失点してしまうと(勝つのは)厳しい。だから、まず守備をしっかりすることが重要で、日本のスタイルにもそれがいちばん合っている。ふたりがいなかったら、あそこ(4位)まで行けなかったと思います。

 東京五輪を戦う世代は、前にはいい選手が揃っているし、ディフェンスラインには冨安健洋選手とかがいる。ただ、僕は最終ラインには経験がある人がいたほうがいいと思います。もちろん人選が重要だけれど、自分たちが結果を出していることを考えても、後ろ(守備陣)でのオーバーエイジは必要だと思いますね」

 東京五輪のチームでオーバーエイジ枠を起用すると、どんな選手が理想的だと永井は考えているのだろうか。

「攻撃は大迫勇也選手でしょう。あと酒井宏樹選手、柴崎岳選手が入れば、チームを引っ張ってくれると思います。吉田麻也選手も3大会目になりますが、いいですね」

 また、攻撃陣のタレントが豊富だと言うが、永井が最も期待する選手はいったい誰なのだろうか。

「いちばんは久保建英選手に活躍してほしいですね。渡辺剛選手にもがんばってほしい。海外組の選手も多いので競争が激しいけれど、母国開催での五輪という舞台を経験してほしいなと思います」

 永井は、FC東京の元チームメイトと、現チームメイトの活躍に期待を寄せた。

 日本はアトランタ五輪以降、リオ五輪まで6大会連続で出場し、そのなかから日本サッカー界を背負う選手が生まれてきた。選手にとって大きな経験の場となっているが、永井にとって五輪はどういう大会だったのだろうか。

「五輪は、1つ勝つことで全然違う世界に行くと感じました。スペイン戦で勝って先が見えてきたし、欧州(移籍)への道も開けるという感覚があった。五輪のような世界の舞台を経験することで、またそういう環境でやりたい、さらにステップアップしたい、世界でやりたいなと思いました。五輪は、そんな刺激と成長を得られる大会でした」

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