2019.09.14

スタメン選択に議論の余地あり。
2次予選はマンネリ化より新戦力強化だ

  • 中山 淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 一方のミャンマーの布陣は4-1-4-1。5日に行なわれたモンゴル戦(1-0でモンゴルが勝利)では4-2-3-1だったこと、蓋を開けると4-5-1とも6-3-1ともいえるような並びに見えたことを考えると、対日本を考慮した守備的な布陣といえる。

 もっとも、指揮を執るミオドラグ・ラドゥロヴィッチ監督は今年4月に就任したばかり。アジアカップでレバノン代表を率いていたとはいえ、約半年足らずでチームを成熟させるのは難しく、この試合でも4-1-4-1を機能させることはできていなかった。

 とくに、日本の”おとり”の動きに引っかかり、マーカーが日本の選手について行ってしまうため、ピッチのあちらこちらにスペースが生まれていたのがミャンマーの誤算だった。当然、前回大会のシンガポールのような守備組織もない。日本がアウェーにもかかわらず、労せずチャンスをつくれた理由だ。

 序盤からボールを握り、一方的に攻め立てた日本の攻撃は、ロングおよびミドルパスが中心だった。大雨が降る中、しかも長めの芝でピッチが不安定な状態のなか、ダイレクトパスを使って連動性を求めるのは至難の業。そういう点では、シンプルな攻撃でゴール前に迫った日本の攻撃は理に叶っていた。

 中島の先制ゴールは、堂安が相手からボールを奪ったこぼれ球を近くにいた冨安が左サイドの中島に素早く展開。受けた中島がドリブルでカットインして、得意のゾーンから放ったミドルシュートがネットに突き刺さった格好だ。

 もちろん相手GKのレベルが上がれば決まっていたかどうかは怪しいところだが、格下相手の試合におけるミドルシュートやロングシュートの有効性を示したゴールだった。

 逆に、2ゴール目はしっかりとボールをつないでから生まれた日本らしいものだった。

 相手のクリアボールを冨安が胸で落とし、それを柴崎が受けると、その後は橋本、中島、長友、橋本、南野、橋本とパスをつないだところで、橋本が縦パス。堂安がスルーした背後にいた大迫が堂安に預け、堂安がボックス内でシュート。シュートはGKに弾かれたが、リバウンドを受けた堂安が冷静にショートクロスを選択し、南野が頭で合わせたというゴールである。