久保建英が筆頭。東京五輪世代はかつてないほど強みが盛りだくさん (3ページ目)

  • 津金壱郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLO

 左SBや左MFには原と市船高時代にCBコンビを組んだ杉岡大暉(湘南ベルマーレ)もいて、守備的MFには湘南でチームメートの齊藤未月や松本泰志(サンフレッチェ広島)がいる。さらに中山がいて、板倉もこのポジションができる。多くの選手が複数のポジションをつとめることができるのも、東京五輪世代の強みだ。

 これまでMFに才能ある選手が数多く育つ土壌だった日本に、CBにも才能が育ってきたのは、日本代表の課題を意識した育成年代の指導者たちの取り組みの成果でもある。

 堂安や久保がいる中盤の攻撃的なポジションには、三好康児(横浜F・マリノス)、安部裕葵(鹿島)、遠藤渓太(横浜FM)、岩崎悠人(コンサドーレ札幌)、伊藤など多士済々だが、FWはパンチが弱いのが率直な印象だ。前田大然(松本山雅)にはスピードという確固たる武器があるが、他の選手には海外の屈強な大型DFと対峙したときに、何を武器にするのかが見えてこない。Jリーグで武器を磨きながら、成長していってもらいたい。

 彼ら東京五輪世代には、2020年夏を過ぎたら、A代表でのレギュラー取りが待っている。そこに向けて、これからの1年半で森保監督のもと東京五輪を目指しながら、飛躍的な成長を期待したい。

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