ボリビア戦は森保Jのワーストゲーム。でも、喜ぶべきこともある (3ページ目)
後半、中島、南野、堂安が入って攻撃の勢いが増した しかし、代表経験が豊富とは言えない選手に、たった1試合で目に見える結果を出せ、というのは酷な要求。安西や畠中のように試合のなかで成長を見せた選手がいたことは、それなりの収穫だったはずだ。
何しろ、森保監督が日本代表を率い始めてから、まだ半年ほどしか経っていないのである。
すでに主力として定着した感のある中島、南野、堂安にしても、3人がそろって先発出場したのは、わずかに4試合しかない。彼らに次ぐ新戦力に出てきてほしいのは確かだが、彼ら自体がまだまだ連係を深めていかなければならない段階にあるのも、また事実なのだ。
そもそも、昨年のワールドカップが終わって新旧交代を進めるにあたり、すぐに3人もの主軸となりうる選手が現れたこと自体、驚くべきことだと言ってもいい。
さらにはDF冨安健洋(シント・トロイデン)も含め、ワールドカップ前まではA代表に縁がなかった、あるいは、定着しているとは言えなかった選手が、短期間ではっきりと頭角を現してきているのである。
ところが、そのインパクトがあまりに強すぎた結果、彼らへの期待がどんどん膨らむ一方で、半年ほど前にはあった新鮮味はすっかり薄れてしまった。それどころか、少しでもパフォーマンスが低下すれば、停滞感すら漂うようになった。
加えて、アジアカップ決勝でカタールに完敗を喫したことによって、さらに停滞感は強まり、一時の盛り上がりはどこへやら、日本代表への逆風は強さを増しているように見える。
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