ウィリアンは言う。「どんなチームも進化できる。日本もそうだといいね」 (3ページ目)

  • 井川洋一●取材・文 text by Yoichi Igawa
  • 中島大介●撮影 photo by Nakashima Daisuke

 およそ3年ぶりに日本代表に復帰した森岡亮太は、前回の代表戦の相手もブラジルだった。今回の試合には70分に投入され、ロスタイムに右サイドを崩す起点となったMFの上昇株は、今日の手応えについて尋ねられると、「3年前のブラジル戦よりはできたかなと思います。あの時はブラジルが目の前に立っているだけでプレッシャーを感じた。(今日は)あのレベルの相手にも自分の色を出せたような気がするので、その意味では成長ですかね」と振り返った。

 最後に自身が創出したチャンスについては、「(酒井)宏樹くんと2対1のいい形が作れて、最後は惜しかったですけど、ああいう形がブラジル相手にできるということは、どんな相手にもできると思う」と手ごたえを口にしている。

 88分に乾貴士のFKに頭で合わせてネットを揺らしたものの、オフサイドの判定を下された杉本健勇は、「(あの場面は)狙い通りだったんですけどね。ちょっと出てました。ブラジルは適当に見えて、そういうところもしっかりしていた。そういう、ちょっとした差を突き詰めていかないといけない。反省したいと思います」と悔しさを滲ませた。

 ネイマールの落ち着き払ったPK、マルセロの利き足ではない右足でのスーパーミドル、桁違いのスピードと精度のカウンターを仕上げたガブリエウ・ジェズス。ブラジルの得点はどれも見事なものだった。後半はペースを落とした印象もあるが、ニュートラルに見て、今の日本よりもその実力は数段上にあった。

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