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相手が強いと「面白いことをする」ハリル。
ブラジルに何を仕掛けるか (4ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 格上に対して、相手の嫌がることをする――。それこそが、ハリルジャパンの真骨頂だろう。

 長谷部、山口蛍(セレッソ大阪)、井手口陽介(ガンバ大阪)が組む中盤は、歴戦の雄に対してどう立ち向かうのか。原口元気(ヘルタ・ベルリン)、乾貴士(エイバル)、久保裕也(ゲント)、浅野拓磨(シュツットガルト)らウイングストライカーたちは、いかにブラジルの背後を突くのか。偶然の勝利は必要ない。ワールドカップ本番でジャイアントキリングを起こす可能性を感じさせるゲームを期待したい。

 もうひとつ、今遠征がエポックメイキングだったのは、これまでチームの中心だった本田圭佑(パチューカ)、岡崎慎司(レスター・シティ)、香川真司(ドルトムント)の3人がメンバーから外れたことだろう。

「まずは他の選手をテストするために選んだということだ」

 メンバー発表会見でそう語ったハリルホジッチ監督は、さらに続けた。

「前回の合宿で私は(彼らを)評価していない。彼ら本来のパフォーマンスを見つけるべきだ」

 指揮官のなかで3人の序列が下がっているのは確かだ。

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