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スペインの知将が分析するUAE戦。
「日本の守備は破綻しかけていた」 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Fujita Masato

 ただ、ここからチーム全体が受け身に回って守備面が破綻しかけたことに、エチャリは苦言を呈した。

「20分には、マブフートにGK川島(永嗣)と1対1になる場面を作られてしまった。長友(佑都)が左サイドの高めに位置し、香川、今野が両方かわされた後、森重(真人)、山口が同時に飛び込み、ディフェンスラインを数的、ポジション的不利に陥らせた。失点していても、おかしくはないミスだった。

 日本は両サイドに幅を使って攻撃されると、対応に苦しんでいる。

 UAEは左利きのオマル・アブドゥルラフマンが右サイドで「逆足」のプレー(時間帯によって、左サイドにもポジションを変えた)をして、アブドゥルアジズ・ハイカルが右サイドを駆け、攻撃を創り出した。右サイドを攻め立てながら、左で仕留める、というような狙いだったのか。イスマイル・アルハマンディは今野のマークを払いのけ、オマルとのコンビネーションで脅威になっている。

 この流れは後半になっても変わらない。UAEは後半3分、4分と立て続けに決定機を得た。

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