タイに大勝でも日本代表に問題点。「長谷部の代わりの今野の代わり」 (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

 試合に勝ったので、まさに結果オーライだが、ゲームをうまく運べない理由の半分近くは、この2人に起因していた。大ベテラン長谷部でひたすら押してきたツケが表面化した格好だ。もしこの試合がオーストラリア戦、サウジアラビア戦だったら。そう考えると、ハリルホジッチは強運の持ち主になるが、この巡り合わせも結果オーライになるのだろうか。

 長谷部、今野不在。いいサッカーができなかった一番の理由だ。2人がケガから回復すれば、そのまま揃って先発するのが最も好ましい姿に見える。ただし、2人の年齢を合わせれば67歳になる。

 ハリルホジッチが代表監督に就任して2年あまり。行なった試合は25を数える。もっと有効な時間の使い方はなかったのか、と言いたい。2018年6月から逆算してチーム強化の計画を練ってきたのか。結果ほしさのあまり、その場しのぎのメンバー起用に陥ったのではないか。「長谷部なしのチームは考えられない」の台詞に、とりわけ怪しさが漂う。結果オーライはいつまで続くのだろうか。

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