2016.06.07

アメリカで「なでしこの自信」が復活。高倉監督&大部コーチの手腕が光る

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 親善試合2試合目は、世界ランキング1位・アメリカの底力が際立った試合だった。日本は初戦からメンバーを7人入れ替え、異なる試行に臨んだ。

平等にチャンスを与え、短期間ながら選手個々の力を引き出した高倉麻子監督 注目のボランチには阪口夢穂、初招集の中里優という日テレ・ベレーザコンビが並ぶ。想定通りの勢いで襲い掛かるアメリカの攻撃を食い止めながらゴールへの道筋を組み立てようとするが、思うようにボールを回すことができない。日本が素早いチェックを見せた初戦の戦いを踏まえて、アメリカはプレッシャーを強めたパワープレーや、DF裏へのロングボールカウンターなどを徹底させてきた。

 世界一のチームが見せた的確な修正力の前に、日本は後手に回る場面が増えていく。ゴールを奪われたのは27分、セットプレーからだった。ポジショニングは完璧だった杉田亜未(伊賀)がクリアミスしたボールを奪われ、ロングボールがすかさずDF裏へわたり、抜け出していたジュリー・ジョンストンに決められてしまった。62分には、右サイドから背後を突かれ、初戦に続いてまたしてもアレックス・モーガンに決められ2失点目を喫した。

 日本は阪口を介してなんとかリズムを奪おうとするが、相手のプレスに互いの距離感をずらされ、最後まで立て直すことはできなかった。74分に横山久美(AC長野)を投入して反撃に出ようとした直後、雷雨により試合は中断。その後打ち切りとなったため、2戦目は0-2でアメリカの勝利に終わった。