2016.01.22

鬼門の準々決勝、イラン戦へ向け温存した
「極秘セットプレー」

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi  佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 グループステージで3連勝を飾ったサウジアラビア戦の翌日、センターバックの植田直通(鹿島)は言葉を噛みしめるように言った。

「やっと来た、という感じがあります。いつもここが”僕たちの壁”になっているところなので、必ず乗り越えなければならないと思っています」

セットプレーではキッカーを務める山中亮輔に注目だ リオ五輪アジア最終予選を戦う手倉森ジャパンが辿り着いた準々決勝。4強入りをめぐる関門は、僕たち――植田らの世代のみならず、日本サッカー界にとって近年、鬼門として存在している。

 1994年にアジア予選を突破して以降、7大会連続出場を果たしていたU-20ワールドカップ(かつてはワールドユース)は、2008年のU-19アジア選手権の準々決勝で敗れて以来、4大会連続ベスト8止まりで、その道が閉ざされている。

 2014年1月に立ち上げられた手倉森ジャパンは、これまで2度の国際大会に出場したが、2014年U-23アジア選手権オマーン大会、2014年アジア大会仁川大会のいずれも準々決勝で敗れている。リオ五輪への出場権が懸かる大一番はその先の準決勝であり、3位決定戦だが、そこに辿り着くためには、日本サッカー界にとって”大きな壁”として存在している準々決勝を乗り越えなければならない。

 その鬼門となる準々決勝で対戦するイランは、手倉森ジャパン初陣の相手でもある。