2016.01.21

木村和司が申す「五輪代表に幻滅。日本サッカーは退化しとるのぉ」

  • text by Sportiva
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

木村和司が我がまま申す vol.11

サッカー解説者の木村和司氏が、サッカー界のあらゆる出来事について、独自の視点でモノ申していく、好評コラムが久しぶりに復活。今回は、リオ五輪アジア最終予選に挑んでいるU-23日本代表の戦いぶりについて話をうかがった――。

グループリーグでは3連勝を飾ったU-23日本代表だが......――U-23日本代表がリオ五輪出場を目指してアジア最終予選に挑んでいます。グループリーグ初戦の北朝鮮戦を1-0で勝って、2戦目のタイ戦では4-0と快勝。大会前は不安を囁かれていましたが、2戦を終えて早々に決勝トーナメント進出を決めました。そして、最終戦のサウジアラビア戦も2-1と勝利して3連勝。その戦いぶりをご覧になっていかがですか。

木村 ひどいな。正直、びっくりしたのぉ。

――「ひどい」......ですか?

木村 特に初戦の北朝鮮戦はひどかった。"勝った"だけよ。大事な大会の初戦で、選手たちが緊張していたのもあるかもしれんが、見るべきものは何もなかった。ガチガチに守って、ただ蹴っているだけ。なんやこのサッカー、勘弁してくれって思ったわ(笑)。

 もちろん、代表というのは結果が最優先されるべきだし、何より今回はリオ五輪の出場切符獲得という大事な使命があることもわかる。だとしても、U-23代表というのは、まだ上、A代表があるわけよ。それなら、もっとそこにつながるようなサッカーをして、A代表でも戦えるような選手を育てることも考えんといけんよのぉ。そうした要素が、少しでも見られたか? 見られんかったじゃろ。

 本来であれば、日本代表の"下部チーム"でもあるU-23代表は、そのトップチームであるA代表のサッカーというか、そのコンセプトを理解して、同様のサッカーを目指してやっていくべきだと思うわけよ。でも、U-23代表のサッカーからは、A代表のやろうとしているサッカーとか、その狙いとか、何ひとつ見られんかったよのぉ。