2015.06.02

日本代表メンバー発表。永井謙佑、今野泰幸はなぜ外れたのか

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 中西祐介/アフロスポーツ●写真

代表選手の「適性」と「適応」を考える(前編)

 6月1日、ヴァヒド・ハリルホジッチ監督が選んだサッカー日本代表メンバー25名が発表された。本田圭佑(ミラン)や香川真司(ドルトムント)らの常連組に加え、丹羽大輝(G大阪)、谷口彰悟(川崎)、原口元気(ヘルタ・ベルリン)らが新たにその名を連ねることになった。その一方、永井謙佑(名古屋)や今野泰幸(G大阪)ら、前回選ばれた選手数人がメンバーから漏れた。

今回は代表に招集されなかった今野泰幸(ガンバ大阪) ハリルホジッチ監督は、これからも競争力を上げるためにカードのシャッフルを続けるだろう。日本サッカー界には、絶対的選手は数えるほどしかいない。今後は指揮官のスカウティングと選手たちのポジションの適性、適応が鍵となるだろう。

「帯に短し、たすきに長し」

 それが日本人選手に対するハリルホジッチの偽らざる心境なのかもしれないが、永井を例に取ると、選考基準の”難解さ”は浮き彫りになるだろう。

 永井の動物的な敏捷性とスプリントを繰り返せる持久力は、驚嘆に値する。運動競技者としての野性味は、十分に評価できる。しかし単純なキック精度や連係力は高いとは言えない。フットボールで原則的に問われるのは、「いかにボールを受け、渡し、再び受けるか」というコントロール&パスの繰り返しであって、そこに乱れが生じていたら、走力も宝の持ち腐れになってしまう――。