宇佐美貴史が激白「自分が代表に呼ばれなかった真相」 (3ページ目)
宇佐美が日本代表に初招集されたのは、2011年6月のキリンカップだった。しかし、そのときに出場機会を得ることができず、いまだA代表での出場歴はない。昨季はJリーグでも結果を出していて、9月に始動したアギーレジャパンでは、いつ招集されてもおかしくない状況にあったが、結局、一度も呼ばれることはなかった。
その後、アギーレ監督が解任された際、宇佐美はこう語った。
「アギーレ監督は、結果以外のところも見ていたし、(自分に)課題を突きつけてくれた」
殊勝な発言だった。
「昨季は、ほんまに結果だけなら(自分は代表に)選ばれていたと思うんです。それに、攻撃の部分においては、自分ができないプレイが少なくなってきていたし、間違いなく(自分には)他人にはないものがありますから。その武器を生かせば、今すぐにでも代表に入れるぐらいのものが、自分にはあると思っていました。それでも、代表に入られへんかったのは、それだけじゃない部分を、アギーレ監督に見られていたからかな、と思いますね。それが何か、もちろん自分の頭の中にはありましたけど、(課題に)本気で取り組むのって、難しいじゃないですか。それで、すぐに改善できなかったけど、アギーレ監督にずっと(代表に)呼ばれなかったことで、本気で課題に向き合えるようになったんです」
宇佐美は、その課題をどういうものだと考えていたのだろうか。
「自分の力を出すため、生かすための運動量や、献身的な守備もそうなんですけど、最も足りなかったのは、自分が得意とする攻撃の部分。おそらく、オフ・ザ・ボールの動きだと思います。僕は、どうしてもオン・ザ・ボールでのプレイに頼り過ぎてしまうんですよ。
大事なのは、オフ・ザ・ボールのとき、どれだけいいポジションに入っていけるのか、どれだけいい位置、ゴールに近いところでボールを受けられる動きができるか、そして、その回数をどれだけ増やせるか。そこを補うことができれば、もっと質の高いプレイができると思うし、代表にも呼ばれるかなって思います」
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