長谷部が太鼓判。今の代表は「選手ミーティング不要」

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • photo by JMPA

長谷部誠が検証する
ザックジャパンのW杯(1)

 まもなくブラジルW杯初戦のコートジボワール戦(現地6月14日。日本時間6月15日、10:00)を迎える日本代表。アメリカでのテストマッチは、コスタリカ戦(3-1)、ザンビア戦(4-3)と連勝で終えたが、主将の長谷部誠は「決して楽観できる結果ではなかった」という。

精力的にトレーニングを消化する長谷部誠(中央)。右端から清武弘嗣、青山敏弘。精力的にトレーニングを消化する長谷部誠(中央)。右端から清武弘嗣、青山敏弘。「2試合とも(相手に)先制されているし、コスタリカ戦では何度も決定的なチャンスを作られてしまった。ザンビア戦は、4-3ではなく、3-2で終わらせるべき試合だった。攻撃では点が取れているし、結果も出ているからいいように思われるかもしれないけど、W杯のグループリーグ3試合で戦うチーム(コートジボワール、ギリシャ、コロンビア)は、コスタリカやザンビアよりも明らかに強い。まして、W杯での先制点は命取りになるので、守備に関しては修正していかないといけない」

 前回の2010年南アフリカ大会で守備の重要性を学んだ長谷部。それだけに、不用意に失点してしまう現在のチーム状況に納得がいかなかったようだが、長谷部が問題視する守備面の課題はどの辺にあったのだろうか。

「(ザッケローニ)監督が話していたように、(3失点した)ザンビア戦では守備の際、人数は足りているけど、ボールホルダーに対する厳しさとか、集中力が欠けていた。でもそういう部分は、お互いに練習の中から厳しさを求めてやっていこう、という話をみんなでしました。以来、練習の中で"厳しさ"は出てきたと思うし、(課題を)しっかりと修正するという点においては、チーム全員で意思統一が図れてきていると思います」

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