2014.06.11

名波浩の提案。遠藤保仁&大久保嘉人の「意外な活用法」

  • photo by AP/AFLO

名波浩の視点
ブラジルW杯
日本代表の勝機を探る(2)

 ブラジルW杯がまもなく開幕する(現地6月12日)。日本代表にとって重要な初戦、アフリカの強豪コートジボワールとの一戦も間近に迫ってきた(現地6月14日。日本時間6月15日、午前10:00)。

 ザッケローニ監督がどんなメンバーで挑むのかわからないが、テストマッチ3試合を見て、あくまでも個人的な見解で先発メンバーを選ぶとすれば、以下のようになる。

  GKは、川島永嗣。DFは、右から内田篤人、森重真人、吉田麻也、長友佑都。ボランチは、山口蛍と青山敏弘。2列目が、右から岡崎慎司、本田圭佑、香川真司。そして、1トップが大迫勇也。

 いくつかポイントはあるけれども、まずはセンターバック。調子が今ひとつの今野泰幸より、現状では森重の起用を優先したほうがいいと思っている。

 森重は、昨年11月の欧州遠征(2-2オランダ、3-2ベルギー)の頃から比べると、かなりチームにフィットしてきた。周囲とのコミュニケーションがうまくとれるようになって、カバーリングの意識も増した。代表でのプレイに自信がついてきたようで、顔つきも変わってきたような気がする。

 対人プレイの強さなど守備力の高さは申し分ないうえ、視野が広く、常にタテパスを意識しているため、攻撃面におけるプラスアルファーも大きい。実際、アメリカで消化したテストマッチのコスタリカ戦(3-1)、ザンビア戦(4-3)でも、前線に数多くタテパスを入れて、攻撃の起点になっていた。本番までに期待したいのは、さらにコンビネーションを高めて、タテパスを最前線に入れられるようになること。そうすると、ボランチだけでなく、2列目の選手も前を向けるようになって、一層チャンスが増えるはずだ。

 もちろん今野もいい選手だが、所属するガンバ大阪ではボランチでプレイ。それが、代表でのプレイに微妙な影響を与えてしまったのかもしれない。かつて自分も、所属チームではトップ下でプレイしながら、代表ではボランチでプレイしていたことがあった。その際、見える景色がまったく違って、苦労した経験がある。

 それが、ボランチからセンターバックとなると、見える景色だけでなく、動き方や、その質もまるで違う。そうしたポジションの変化に対応していく中で、今野が調子を崩したとしてもおかしくない。ひとつポジションが前後するということは、それぐらい大変なことなのだ。