2013.12.13

徹底シミュレーション。日本がW杯ベスト8に入るためには?

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi photo by AFLO

ブラジルW杯ベスト8への道

 2014年ブラジルW杯に挑む日本代表の目標は、前回の南アフリカ大会を上回るベスト8入りだ。もちろん、日本にとってはハードルの高い目標であるが、日本サッカーの新たな歴史を刻むためにも、高い志(こころざし)で本番に挑みたいところである。そこで、日本がグループリーグ突破を果たした後の戦い、つまり決勝トーナメント1回戦の壁を突破するためのシナリオを考えてみたい。

イタリアと決勝トーナメント1回戦でぶつかった場合、いかにピルロ(右)の動きを封じるかがカギとなる まず、グループCの日本が1次リーグを突破した場合、決勝トーナメント初戦で対戦する相手はグループDの1位か、2位のチームとなる。グループDは、ウルグアイ、コスタリカ、イングランド、イタリアの4チーム。その中で、グループリーグ突破の可能性が高いのは、ウルグアイ、イタリア、イングランドで、いずれもW杯優勝を経験する強豪だ。

 おそらく最も決勝トーナメント進出に近いチームは、開催地ブラジルと同じ南米を主戦場とするウルグアイだろう。ご存知のとおり、ウルグアイは前回大会で4位という好成績を収め、同じく今年のコンフェデレーションズ杯でも4位に入った南米の強豪である。伝統の守備力は健在で、しつこく粘り強いサッカーを身上とする。今回の南米予選では5位と低迷し、ヨルダンとの大陸間プレイオフの末に本大会の切符を手にしたが、実力的には出場32チームの中で上位にランクされ、日本にとっては3チームの中で最も難しい相手と言っても過言ではない。

 記憶に新しいのは、2013年8月14日に宮城で行なわれた親善試合。日本が前半だけでFWディエゴ・フォルランに2ゴールを浴び、後半も2失点を喫して2-4のスコアで完敗した試合である。その試合、パリ・サンジェルマン(フランス)に移籍したばかりのFWエディンソン・カバーニが不在だったことを考えると、やはり守備の安定化こそが最大のウルグアイ対策となることは間違いないだろう。

 最大のカギは、ウルグアイの強力2トップ――、ルイス・スアレス(リバプール/イングランド)とカバーニという世界有数のストライカーをいかに抑えるかに絞られる。スアレスもカバーニも、一瞬でディフェンスの裏を突くことを得意とし、ゴール前のポジショニングやシュート技術にも長けている。出場国の中で最も危険な2トップと言っていい。