2013.11.17

大迫、山口が見せたザックジャパン活性化の「匂い」

  • 飯尾篤史●文 text by Iio Atsushi
  • 益田佑一●撮影 photo by Masuda Yuichi

 2-2の引き分けに終わったオランダ戦。日本代表にとって、後半になって相手を圧倒したという内容以上に意味を持ったのは、いわゆる(7月の)”東アジアカップ組”の新戦力、FW大迫勇也とMF山口螢の好アピールだ。

オランダ戦で先発し、結果を残した大迫勇也。
 最も信頼するレギュラーメンバー11人を2試合続けて送り出した10月の東欧遠征(0-2セルビア、0-1ベラルーシ)とは異なり、ザッケローニ監督はオランダ戦でスタメンを入れ替えてきた。

 そこには、テストの意味合いがあっただろう。加えて、指揮官が「ローテーションだった」と明かしたように、ベルギー戦が3日後(現地11月19日)に控えているため、メンバーを使い分ける必要性もあった。そこで、柿谷曜一朗に代わって1トップに指名されたのが大迫で、遠藤保仁の代わりにボランチを務めたのが山口だった。

「裏への飛び出し」がファーストチョイスの柿谷に対し、大迫が担ったのは、かつて前田遼一がこなしていたのと近い役割だった。

 巧みなポストワークやマークを引き付ける動きで2列目を生かし、正確なシュートと1タッチプレイで決定的な仕事をする。長谷部誠のパスにダイレクトで合わせた先制ゴール、内田篤人のパスを1タッチで本田圭佑に落とした2点目のアシストは、1タッチプレイが巧みな大迫の、まさに真骨頂だった。

「チャンスの数は多くないだろうと予想していた。その中でどれだけ結果を出せるか。ずっと(ゴールを)狙っていこうと思っていた」と大迫は言う。とりわけ、前半の終了間際の得点は、流れをたぐり寄せるという点で、ゲームのターニングポイントになった。

 もっとも、そうしたわかりやすい結果と同じくらい評価すべきは、守備面での貢献だ。